こんにちは、中国輸入せどり実践中のNakoです。
私がAmazon販売を始めた当初、正直いちばん最初に悩んだのが「開業届って、出したほうがいいの?出さなくても売れるんじゃない?」ということでした。結論から言えば、「出さなくても売ることはできる」。でも、少しでも本気でやっていきたいなら、私は強く「開業届は出すべき!」とおすすめします。
この記事では、これからせどりやネット物販を始める方に向けて、「開業届って何?」という超基本から、出すことで得られるメリット、そして具体的な提出方法までを、実体験を交えて解説していきます。
開業届ってそもそも何?
開業届の正式名称は「個人事業の開業・廃業等届出書」。これは、「私は事業を始めました」と税務署に届け出るための書類です。法人のような登記は不要ですが、この届出を出すことで、あなたは「正式な個人事業主」として認められることになります。
副業でも、学生でも、主婦でも問題なし。収入を得る目的で仕入れや販売を始めていれば、誰でも提出できます。
開業届を出すメリットって?
「面倒そうだし、バレたくないし…」と感じる人もいるかもしれませんが、開業届を出すことで得られるメリットは想像以上に大きいです。
① 青色申告が使えるようになる(最大65万円控除)
開業届と一緒に「青色申告承認申請書」を提出すれば、なんと最大65万円も所得から控除できます。これは税金がぐっと安くなるということ。事業所得があるなら、絶対に活用したい制度です。
※青色申告は帳簿付け(複式簿記)と電子申告が条件ですが、最近は「freee」などのクラウド会計ソフトがあるので、初心者でも問題なく始められます。
② 経費として認められやすくなる
例えば、仕入れに使った交通費、スマホの通信費、パソコン代、撮影用の照明など…物販にはいろいろと経費がかかりますよね。開業届を出しておけば、それらを“事業経費”として計上しやすくなります。
税務署側から見ても「この人はちゃんと事業をやっている」と判断してもらえるわけです。
③ 屋号付きの口座やクレカが作れる
開業届を出すと、屋号(ビジネスネーム)付きの銀行口座を作れるようになります。
例えば「Nako物販事業部」といった屋号を使えば、仕入れや売上の入金口座としてもわかりやすく、帳簿管理もスムーズになります。プライベートと仕事を分けたい方にとってはかなり便利。
④ 信用が上がる
これは意外と大きなポイント。開業届を出しているだけで、「あ、この人はちゃんと事業者としてやっているんだな」と、卸業者や提携企業からの信用度がアップします。
実際、私も開業届の控えを提出して、仕入れ先との取引がスムーズに進んだことがあります。
デメリットはある?
正直、あまりありません。
強いて言うなら「帳簿をつける必要がある」「確定申告が必要になる」という点ですが、これはどんな副業でも避けては通れない道です。
そして繰り返しになりますが、今は便利なクラウド会計ソフトがたくさんあるので、むしろ開業届を出しておいたほうが後々ラクになります。
開業届の提出方法は2種類
では、開業届はどうやって出すのか?方法は大きく分けて2つあります。
方法①:紙で税務署に提出
国税庁のサイトからPDFをダウンロードし、プリントアウトして手書きで記入。管轄の税務署に持参または郵送します。
提出用と控えの2部を用意し、控えには受付印を押してもらいましょう。郵送する場合は、返信用封筒と切手を忘れずに!
方法②:オンライン提出(おすすめ)
私が使ったのは「開業freee」という無料ツール。これはスマホでもPCでもOKで、質問に答えていくだけで開業届と青色申告承認申請書を作成してくれます。
しかもそのままe-Tax(電子申告)とも連携していて、完全オンラインで完了します。これ、本当に便利でした。
開業freeeを使った流れ(体験談)
- アカウント登録(GoogleアカウントでもOK)
- 事業内容を選択(物販・せどりでOK)
- 名前・住所・開業日などを入力
- 書類を自動作成
- オンライン提出 or 自分で印刷して郵送
これだけで完了!私はPDFで控えも保存して、万が一の確認用にしています。
開業日っていつにする?
これ、よく聞かれます。「いつを開業日にすればいいの?」と。
答えは簡単。「最初に仕入れをした日」または「最初に何か行動を起こした日」でOKです。たとえば、Amazon出品アカウントを作った日、メルカリで初めて販売した日でも大丈夫。
※開業届には「事前提出」の義務はありません。つまり「もう仕入れ始めてるけど…」という人も、後から提出してOKです!
よくある質問
Q. 本業があっても開業届は出せる?
→ 出せます!副業としての提出も問題なし。会社にバレたくない場合でも、開業届には勤務先の記載がないので安心。
Q. 学生・主婦でも提出できる?
→ もちろん可能。収入があるなら開業届を出しておいた方が、経費や確定申告で有利になります。
Q. 青色申告の申請書は絶対出すべき?
→ 絶対おすすめ。開業届と一緒に出せば、翌年から青色申告が適用できます。節税を考えるなら、このセット提出は必須!
まとめ:開業届は物販を加速させる“起点”になる
開業届を出すことで、自分のビジネスに対する意識がガラッと変わります。「副業だから適当でいいや」ではなく、「これは事業としてやっていくんだ」という自覚が芽生えるはずです。
この記事を読んで、「よし、私も開業届出してみようかな」と思った方は、まずは開業freeeに登録してみてください。無料ですし、やってみると想像以上に簡単です。
次回予告:帳簿の付け方&青色申告ってどうやるの?
次の記事では、「開業届を出した後にやるべきこと」=帳簿付けや確定申告の準備について、さらに詳しく解説していきます。苦手意識のある方も、意外と簡単にできるようになりますので、お楽しみに!